さらに奥へ行くと亀、鯨の頭、ペガサスがある
地図上の中央一番下をクリックすると
亀と鯨の写真が開く。
The turtle(LA TARTARUGA)
「巨大な亀である。亀の甲羅の上には奇妙な台座があり、
台座の上には一個の球があり、さらに球の上には、
危なかしく平均をとっているニンフ、あるいは「噂」の女神がいる。女神はその手で、トランペットを吹く
身振りをしている。今ではトランペットはなくなっているが、導管の跡をしらべてみると、かつてはトランペットが
ちゃんと存在していて、水力学の応用により、音楽を奏する仕掛けになっていたらしい。たぶん、それは天上的な音楽か、
さもなければ恐怖の音楽だったにちがいない。」*1
「背中に人像柱をのせて這いつくばった亀」*2
The whale(ORCA)
「亀の近くには、数え切れないほど多くの歯を逆立てて、ばっくり開いた口の形に彫られた、大きな一個の岩がある。
この一種の大穴、あるいは仔牛のための罠を、羊飼いたちは「鯨」と称している。
この「海の怪物」は、やはりどこか猥褻な感じがする。」*1
「巨大な口をぱっくりあいた、鯨のような海の怪獣がいる」*2
「アストロフォが実際は鯨である島に孤立した風景を思いださせる
島だと思っていたら実は鯨の頭だったという幻想譚に
アブールとともに冒険した夢想を形にしたもの 」*3
ペガサスは地図上では亀と鯨の間に見える。
9人のニンフがペガサスを支えてると
マンディアルグは書いているが
どうもニンフに見える画像は見当たらなかった。
The pegasus(PEGASO)
「かなり破損している一匹のペガサスが、
たぶん九人のミューズたちの山である、小さな人工の山の上に
立っている」。*1
「手脚の欠けた天馬があり」*2
そこからさらに奥へいくと石の壁に沿って
ニンフたちの浮彫りや仰向けの小さ目のトリトンの彫刻がある。
渋澤が両性具有のニンフと書いているのは
もしかしたらトリトンのことかもしれない。
The Ninfeo(NINFEO)
「洞窟のなかには、しばしば淫猥な形の彫刻が
彫られているものもある」*1
「小高い丘の下になっているこのあたりは、
かつて水が流れていたらしく、斜面の石の壁に沿って
グロッタがいくつかあり、グロッタのへきがんの
なかには、摩滅したニンフの像もある。
仰向けに寝た、みだらな姿のニンフもある。
よく見ると、これも乳房と男根のあるヘルマフロディトゥスの
浮彫りがある。」*2
そこをさらに右奥へ行くと傾いた家がある
The Hanging House(LA CASA PENDENTE)
「わざと傾けて建てられた家」*1
「この二階建ての家は、
いかなる気まぐれによるのか、
設計者がわざと傾けて建てたものと
おぼしい。
これ以上傾ければ崩壊するという、
ぎりぎりの角度で四百年間、
立ちつづけているのである」*2
photo Author:schon (つづく)
2007年8月8日水曜日
怪物庭園 その弐
投稿者 quu 時刻: 2:46
ラベル: Virtual travel, 怪物庭園 bomarzo
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