2007年8月9日木曜日

怪物庭園 その参

ニンフたちの浮彫りのところまで戻ってそこを上に行くと
眠れる巨大なニンフがいる

The sleeping Nymph(LA NUDA ABBANDONATA)
ほとんど無傷のまま残っているニンフの像で、
苔や地衣類に身体中を覆われ、目に見えない男に
襲われたかのように、あられもない姿でぐったり
横たわっている。このような孤独の場所は、
法悦の状態にある聖女にこそふさわしいものなのに、
この彫像はおそらく、地上の逸楽の表現なのである。
」*1

さらに上にに行くと巨大なネプチューンがいる

Neptune(PLUTONE)
獣のような、顎鬚の生えた老人は、
河の神もしくはネプチューンであろうか、
腰まで地面に呑みこまれた姿を示している。
」*1

一番背の高い岩は巨大なネプチューンに
変わったが、長い鬚と肩や胸に垂れる髪の波は海の、
無限の大洋の、永遠の、不死の、私が初めて目を開いた
ときに生れた偉大なる夢の力強い象徴、不死への象徴であった。
 」*3


そのそばに闘うドラゴンがいる

The Dragon(IL DRAGO)
紋章の印のある翼の生えた一匹の
神話的なドラゴンが、執念深く彼を追いかけまわす
牡獅子と牝獅子を向うにまわして、猛烈な死闘を演じている。
」*1

一頭の龍と二匹の犬の戦いは
私の戦いの際の行動を
石にはっきりと刻みこんだ
ものである。
龍はカール五世であり、二匹のブルドッグは
メッスとピカルディーにおける私の戦いである。
 」*3

photo Author:Fotero

0 件のコメント: