まずは園内の地図を手にいれる。
コチラ。これはクリッカブルマップになっていて
写真画像とリンクしている。マウスを近づけると
イタリア語の名前が表示されるので
文中迷ったらそれを目安に進む。
まず地図左下の石のアーチから入る。
アーチをくぐると正面に、一対のスフィンクス。
地図上をクリックするとスフィンクスの写真が開く。
Sphinx (LE SFINGI)
「うずくまったスフィンクスの像がある。
スフィンクスの頭は、太陽の象徴のようであり、
私には『戦艦ポチョムキン』のなかの気難しい
狂信的なギリシア正教の司祭を思い出させた。」*1
「門をはいってすぐのところに、スフィンクスの
像が二つあり、左右対称に向き合っているが、
そのうちの右側のほうは、かなり破損していて
見るべくもない。 」*2
「スフィンクス像は彼女の記念に捧げられたものであった。
アドリアーナは私にとってスフィンクスのような存在であり、
ときにやさしく、大胆でさえあったし、逆に私の
従者(ベッポー)とじっ懇になって私のプライドを
傷つけたときのように、薄情で、ときには不実でさえあった。 」*3
スフィンクス像には朱色の文字で碑文が記されている
「眉を張り
唇を結ぶ
そんな面持ちで
この地を通らねば
名だたる世界の七不思議も
その味わいを薄めよう
ここに入る者 心を配れ
一つ一つに
そして 後で答えてくれ
この幾多の驚異は
まやかしゆえか
芸術ゆえか 。 」*3
そこから右へ進むと残虐なヘラクレスがいる
Hercules slaughters Cacus(LOTTA DI GIGANTI)
「樹々に包み隠されて、
身の丈八メートルないし
九メートルに及ぶ、
一人の巨人が立っているのだ。
この恐るべき巨人は、
たぶんヘラクレスであろう。
彼は、彼と同じくらいの
背丈のある、一人の若い人間を
逆さまにひっくり返し、
その両足をつかんで、その股を
左右に大きくひろげ、
そのまま二つに引き裂こうと
している最中なのである。
このヘラクレスの顔は、極度の沈鬱な美しさを
示しているのである。純粋に残酷なその獣的本能に
よって、ヘラクレスの身振りは、見る者に目を閉じる
ことを要求する。」*1
「人間の高さの四倍以上はあろう、その巨大な
ヘラクレスは、闘う相手をさかさまに倒し、相手の両脚を
力いっぱい両手で左右に引き裂こうとしているのである。
ヘラクレスの表情は沈鬱で美しい。」*2
「弟マエルバーレの死は一方が他方を切り刻んでいる爪二つのタイタンたちの戦いを通して表現されている 」*3
(ヘラクレスが公爵で、股裂かれているのが公爵の弟)
ヘラクレスそばの碑文には以下の文字がある。
「もしロードスが自らの巨像を誇るなら
我が森も人の誇りとなるに相応しい
故に全力を投じるのだ 我が森に 」*3
photo Author:Fotero
文中青文字は*1『ボマルツォの怪物』から
紫文字は*2『ヨーロッパの乳房』から
群青文字は*3『ボマルツォ公の回想』からの引用
(つづく)
2007年8月7日火曜日
怪物庭園 その壱
投稿者 quu 時刻: 14:16
ラベル: Virtual travel, 怪物庭園 bomarzo
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿