秋の陽射しが眩しい土曜日、建物公開があるというので
もの凄く久しぶりに中野哲学堂公園を訪れました。
ここは東洋大学の前身、哲学館の創始者である
ダンディ井上圓了(妖怪)博士が、哲学の道場として
作ったとてもユニークなところです。
建物のうち古い物は明治37年頃のものとされています。
まず、管理事務所でカラー刷りのマップ(150¥)を
買います。結構広く、少し入り組んでいるのでマップを
片手に歩くのがオススメ。難しい漢字のフリガナも
ふってあるし簡単な説明もついてるので便利。
これは哲理門という入り口で、別名妖怪門。
この門をくぐって俗界から宇宙の真理を探究する
哲学の世界に入るのです。
屋根瓦の「哲」からして気合入ってます。
門の左右には物質界の不可解を象徴する天狗、
精神界の不可解を象徴する幽霊が
納められてます(田中良雄作)。
中を覗くと天狗と幽霊の像がほんのり見えるのですが
まっ昼間に見ても相当怖いです。特に幽霊。まぢ怖い。
網目の隙間から撮ってみました。(ますます怖いョ!)
無尽蔵の中に展示されていた写真による天狗、幽霊彫刻はこれ。
門をくぐると広場に出ます。
ここには、無尽蔵・四聖堂・六賢台・宇宙館・絶対城
という名の古建築があります。
いつもは閉まっているのですが、春と秋の年二回のみ
三年ほど前から建物公開されるようになったとか。
今秋は、10月の土日祝で、来週末が最後のチャンスです。
無尽蔵は昔陳列所だった二階建ての建物で
中には圓了博士のガーゴイルが!!?
なんですか、これわ???
博士と河童っぽい天狗(?)が融合しています。
側面をみるとオカメと鶏ともキメラ化。
河童の頭頂部には「忠孝」という二文字。
興奮しつつあらためて前面をよく見ると、中央に大仏
右下に髑髏、左下に龍がいるようです。
さすが妖怪博士。奇天烈な胸像です。
この建物の屋根の上には龍を模した飾り瓦があり、鬼瓦もキュート。
こちらは園内でもひときわ目立つ、三階木造六角塔の
六賢台。
東洋的哲学人として、日本の聖徳太子・菅原道真、
中国の荘子・朱子、印度の龍樹・迦毘羅仙の六人を
「六賢」として祀ってあります。
狭い階段を昇って行くだけで異空間。
途中陳列棚があり、かつては圓了博士の
コレクションがぎっしり飾られていたとか。
屋根の棟瓦の先端には天狗の瓦。
その天狗瓦は無尽蔵に展示されいて、じっくり見れました。
愛嬌ある異相です。(つづく)
2007年10月21日日曜日
哲学堂公園 (建物公開) 其の壱
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