2007年10月21日日曜日

哲学堂公園 (建物公開) 其の壱

 秋の陽射しが眩しい土曜日、建物公開があるというので
もの凄く久しぶりに中野哲学堂公園を訪れました。
 ここは東洋大学の前身、哲学館の創始者である
ダンディ井上圓了(妖怪)博士が、哲学の道場として
作ったとてもユニークなところです。
建物のうち古い物は明治37年頃のものとされています。

 まず、管理事務所でカラー刷りのマップ(150¥)を
買います。結構広く、少し入り組んでいるのでマップを
片手に歩くのがオススメ。難しい漢字のフリガナも
ふってあるし簡単な説明もついてるので便利。

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 これは哲理門という入り口で、別名妖怪門。
この門をくぐって俗界から宇宙の真理を探究する
哲学の世界に入るのです。
屋根瓦の「哲」からして気合入ってます。
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門の左右には物質界の不可解を象徴する天狗、
精神界の不可解を象徴する幽霊が
納められてます(田中良雄作)。
中を覗くと天狗と幽霊の像がほんのり見えるのですが
まっ昼間に見ても相当怖いです。特に幽霊。まぢ怖い。
網目の隙間から撮ってみました。(ますます怖いョ!)
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無尽蔵の中に展示されていた写真による天狗、幽霊彫刻はこれ。
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門をくぐると広場に出ます。
ここには、無尽蔵・四聖堂・六賢台・宇宙館・絶対城
という名の古建築があります。
いつもは閉まっているのですが、春と秋の年二回のみ
三年ほど前から建物公開されるようになったとか。
今秋は、10月の土日祝で、来週末が最後のチャンスです。

 無尽蔵は昔陳列所だった二階建ての建物で
中には圓了博士のガーゴイルが!!?
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なんですか、これわ???
博士と河童っぽい天狗(?)が融合しています。
側面をみるとオカメと鶏ともキメラ化。
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河童の頭頂部には「忠孝」という二文字。
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興奮しつつあらためて前面をよく見ると、中央に大仏
右下に髑髏、左下に龍がいるようです。
さすが妖怪博士。奇天烈な胸像です。
この建物の屋根の上には龍を模した飾り瓦があり、鬼瓦もキュート。
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 こちらは園内でもひときわ目立つ、三階木造六角塔の
六賢台。
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東洋的哲学人として、日本の聖徳太子・菅原道真、
中国の荘子・朱子、印度の龍樹・迦毘羅仙の六人を
「六賢」として祀ってあります。
狭い階段を昇って行くだけで異空間。
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途中陳列棚があり、かつては圓了博士の
コレクションがぎっしり飾られていたとか。
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屋根の棟瓦の先端には天狗の瓦。
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その天狗瓦は無尽蔵に展示されいて、じっくり見れました。
愛嬌ある異相です。(つづく)
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